日本には、

「言わぬが花」
「1を聞いて10を知る」

のように、
全てを言わず、行動（表情）で察してね
という
多くを語らない美学、
相手の意図や思いを汲み取る、
という文化があります。

日本の古き良き文化を学ぶ、
という意味においては、大切な学びですが。

子ども達には、
まずは、自分の思いを言葉にできるように
を伝えています。

想いを言葉にすることって、実は結構難しいんです。
「言ってごらん」と言っても、
なかなか言葉を紡ぎだすことができない子達がたくさんいます。

過去にこんなことがありました。
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レッスンが始まるぎりぎりで来てくれた年長さん。
泣きじゃくりながら．．．
ママが、
「さっきまでお昼寝してて、起こされて機嫌が悪いんです」
と。

その子に、「眠たかったねー。よく来たね。」
とお話したところ、
首を振って、
そうじゃない！の猛アピールをしてくれました。

ママも、私も、
「どうしたの？」
と問いかけましたが、
本人も上手く感情を表現できずに、
暫く、涙が止まりませんでした。

少し落ち着いて、
「思ったことが言えそうだったら、聞かせてくれる？」
と再度聞いたところ、

「ごめんなさい。」
「先生に絵を描いたのに持ってくるの忘れちゃった。」
と。
（もう少し単語に近い話し方でした。）

ママも、私も、「おぉ！涙の理由はそこか！」
となったわけです。
その日は、
「絵はなくならないから大丈夫。
来週、受け取るの楽しみにしてるね。」
とお話ししました。

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本人と一番近くで接しているママ（家族）でも、
「お！そこか！」となったわけです。

「察してよ」、がいかに難しいか．．
そして、大人の想像力をはるかに超えた子ども達の感情を
改めて感じた出来事でした。

何を思って、どうしたいのか
ということを、きれいな言葉でなくても、
相手に伝えられることで、
想いを正確に受け取ってもらえるようになります。

成長段階にある子ども達は、
まだまだ語彙力も少なく、
気持ち＝言葉
がうまくリンクしないこともあります。
しかし、
声に出すことで、
「あ！この言い方はちょっと違うな？」
「相手に伝わった！」
という発見にも繋がります。

コミュニケーション能力向上の第一歩ですね！

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